太古の昔、人と わんこたちは岩や土で囲まれた洞窟で生活をともにし始め、それから長い年月をかけ、ともに厳しい時代を乗り越えて現在の信頼ある関係を育んできたと言われています。
初めて経験するけど、どこか懐かしい感覚・・・。
人間にもその感覚があるように、わんこたちにもきっとその記憶は受け継がれてきているはずです。
「わんこたちが心から癒される空間ってどんな空間だろう?」
そんなことを考えた時、犬洗洞のコンセプトは自ずと見えてきました。
土に囲まれた洞窟の奥に人知れずひっそりとたたずむ家屋と庭。
外観上は簡単に同じようなものを作ることができるかもしれませんが、犬洗洞は目に見えない下地の部分からとことんまでこだわりました。
土、藁、竹、木、石灰、石、砂、籾殻・・・。
犬洗洞の大部分はこれらの天然素材で作られ、強度を増すためや施工性を良くするためのボンドや合成樹脂などをふくんだ、多少なりとも有害化学物質を放出する恐れのある建材は使用せず、職人さんが手間隙かけて丁寧に作り上げた空間。それが犬洗洞です。
でもなぜ、そこまで天然の素材にこだわったのでしょうか?
ボンドや合成樹脂などを含む建材を使用した通常のお店でも人はほとんど不快に感じることはないと思います。 しかし、一般的に人間の100万~1億倍の嗅覚を持つとされる わんこたちにとってみたらどうでしょう?
有害化学物質を含み、強烈な臭いを発する建材に包まれた空間で、どんなに素晴らしい癒しのサービスを受けたとしても果たして本当にわんこたちはくつろげているのでしょうか?
シックハウス症候群の原因とされる有害化学物質は、代表的なホルムアルデヒドの規制は厳しくなったものの、規制対象外の有害化学物質を含む建材はまだまだ普通に製造販売され、あたかも健康建材であるかのように扱われて、実際の建築にも多く使用されています。
そして、そこに住む人々の健康にしばしば深刻な影響を与えているのです。
必ずしも わんこたちが望んでいる訳ではないシャンプーやトリミングをおこなう数時間のあいだ、せめてそんな有害化学物質や強烈な臭いから開放され、野山と同じような天然の素材が香る空間で、“本能” からくつろいでもらえたら・・・。
それが、「じゃぶじゃぶちょきちょき犬洗洞」 の1番の願いです!